シャキシャキした食感で、みずみずしくてほのかに甘いのが梨(なし)の特徴。
秋になると出回ります。
梨の特徴、栄養成分、カロリー、旬(美味しい時期)、産地、美味しい梨の選び方・見分け方について順に紹介します。
特徴
- 学名:Pyrus serotina
- 分類:バラ科ナシ属
- 原産地:日本
- 英語:Japanese pears
- フランス語:Nashi
- ドイツ語:Nashi-Brine
日本で食べられている梨(なし)には、「日本なし」「西洋なし」「中国なし」の3種類あり、国内生産は日本なしがほとんど。
(梨と言えば一般的に「日本なし」を指します。)
中央アジアコーカサス地方から各地に伝わり、それぞれが独自の育ち方をしました。
日本では弥生時代に栽培が始まったと言われ、「日本書紀」にも記述があります。
明治時代末期から品種の統一が進められ「長次郎」、ついで「二十世紀」が全国的に栽培されるようになり、三水と呼ばれる「新水、幸水、豊水」が農業試験場で誕生しました。
最近では甘みが多い「幸水」が人気です。
色々な品種があり、皮が黄緑色のものを青なし、褐色のものを赤なしと呼んでいます。
なしが「無し」と同じ響きであることから、「有りの実」とも呼ぶこともあります。
※ラ・フランスは洋梨(洋なし)を参照
栄養成分
栄養成分名称 | 100gあたりの栄養成分含有量 |
---|---|
水分 | 88.0g |
タンパク質 | 0.3g |
脂質 | 0.1g |
炭水化物 | 11.3g |
灰分 | 0.3g |
カリウム | 140mg |
カルシウム | 2mg |
マグネシウム | 5mg |
リン | 11mg |
ビタミンB1 | 0.02mg |
ナイアシン | 0.2mg |
ビタミンB6 | 0.02mg |
ビタミンC | 3mg |
食物繊維 | 0.9g |
梨(なし)のほとんどは水分ですが、たくさん含まれていてる果糖、リンゴ酸、クエン酸には疲労回復効果が、清涼感のある甘さを持つソルビトールには整腸作用があります。
その他、タンパク質分解酵素、プロテアーゼを含んでいるので、韓国料理ではすりおろして肉を柔らかくするために利用しています。
カロリー
- 43kcal(100gあたり)
果糖が多いので高エネルギーにならず、低カロリーでヘルシーな果物です。
旬:美味しい時期
品種によって旬が多少異なります。8月から「幸水」を代表に露地ものが出回ります。
その次に「豊水」、9月中旬から10月にかけて「新高」の出荷が始まります。
※洋梨(洋なし)は10月から12月が旬。
産地
- 千葉県
- 茨城県
- 鳥取県
- 福島県
美味しい梨(なし)の選び方・見分け方
- 中玉以上の大きさがあるもの
- 形がよくどっしりと重いものを選ぶ
- 皮にハリがあり、適度なかたさがあるものは水分が多い
- 色むらがなく、独特のツヤがあるものを選ぶ
- 横に大きく、腰の低い感じのものが甘い
- 軸がしっかりしているもの
手に持ってずしりと重いものを選びましょう。適度にかたさがあるものがおすすめ。
柔らかいものは、塾しすぎの可能性があるので注意して下さい。