甘みが少なく酸味があることから、ジャム、ゼリー、リキュールなどで加工されている果物がラズベリーです。
ラズベリーの特徴、栄養成分、カロリー、旬(美味しい時期)、産地、美味しいラズベリーの選び方・見分け方について順に紹介します。
特徴
- 学名:Rubus occidentails
- 分類:バラ科キイチゴ属
- 原産地:ヨーロッパ、北アメリカ、アジア
- 和名:木いちご(西洋木いちご)
- 別名:フランボワーズ
- 英語:raspberry
- フランス語:framboise
- ドイツ語:Himbeere
ラズベリーは世界各地に分布している木いちごの一種です。
北アメリカやヨーロッパの赤ラズベリーと、北アメリカの黒ラズベリーがあります。
生食もしますが、甘みよりは酸味が強いことから、ジャム、ゼリー、果実酒、ハーブティー、お菓子などの加工品として使われています。
食用以外には園芸やガーデニングでも栽培されています。
昔から世界中で食べられていましたが、特にヨーロッパで食べられるようになり、彼らがアメリカに進出した時に交配や品種改良が行われました。
日本では「延喜式」に木いちごのことを「覆盆子(ふぼんし)」として記載されています。儀式用に栽培されていました。
室町時代まで果物として利用されたという記載がありますが、江戸時代には記載がありません。
明治時代になり、ラズベリー14品種とブラックベリー5品種が導入されましたが定着せず。
戦後、高度成長期になり再び導入され、果樹として栽培されるようになっています。
ただし、日本で生産したラズベリーの生産量は少なく、主に輸入ものが多いのが特徴です。
栄養成分
栄養成分名称 | 100gあたりの栄養成分含有量 |
---|---|
水分 | 88.2g |
タンパク質 | 1.1g |
脂質 | 0.1g |
炭水化物 | 10.2g |
カリウム | 150mg |
カルシウム | 22mg |
リン | 29mg |
鉄分 | 0.7mg |
亜鉛 | 0.4mg |
マンガン | 0.50mg |
ビタミンB1 | 0.02mg |
ビタミンB2 | 0.04mg |
ビタミンB6 | 0.07mg |
ビタミンC | 22mg |
葉酸 | 38μg |
パントテン酸 | 0.43mg |
食物繊維 | 4.7g |
ラズベリーはエラグ酸が含まれていることから、抗酸化作用があります。発がん性物質の働きを抑えたり、美白効果が期待できます。
また、アントシアニンなどのポリフェノールを多く含むのも特徴。
その他、ラズベリーケトンという香りの成分が脂肪と脂肪分解酵素リパーゼを結びつける働きがあるため、皮下脂肪を減少させるといったダイエット効果が期待できます。
カロリー
- 41kcal(100gあたり)
旬:美味しい時期
産地
- 北海道
- 長野県
北海道で約90%ほど生産していますが、流通量は少ないです。
ほとんどがアメリカからの輸入ものを食べています。
美味しいラズベリーの選び方・見分け方
- 全体の色が濃く色づいているものを選ぶ
- 実が柔らかいもの
- 香りの良いもの
果実の実全体の色が濃いもので、香りの良いものを選びましょう。