あんず

スポンサーリンク
あんず 果物

初夏に出回る甘酸っぱくて、スッキリとした果物があんずです。

あんずの特徴、栄養成分、カロリー、旬(美味しい時期)、産地、美味しいあんずの選び方・見分け方について順に紹介します。

 

スポンサーリンク

特徴

あんず

  • 学名:Prunus armeniaca
  • 分類:バラ科サクラ属
  • 原産地:中国北部
  • 和名:アンズ(杏・杏子)
  • 別名:唐桃(からもも)、あんずうめ
  • 英語:apricot
  • フランス語:abricot
  • ドイツ語:Aprikose

英語で「アプリコット」、別名「からもも」と呼ばれています。

ヨーロッパの近世まではアルメニアが原産地と考えられていましたが、今は中国北部が有力。

中国では食用ではなく※杏仁(きょうにん・あんにん)がメインでした。

※杏仁とは杏子の種子の中の核の部分のこと。正薬や漢方薬として使われています。

日本には平安時代に中国から渡来。

日本最古の草書「本草和名」には「杏子」「カラモモ」と紹介されています。

江戸時代になり、杏子を唐音読みにし「あんず」になったと言われています。

果実の利用を目的に栽培されたのは明治時代になってから。本格的に食用を目的に生産されるようになったのはヨーロッパの品種が導入された大正時代になってからになります。

梅(うめ)すもも(プラム)、アーモンドと交雑します。

梅(うめ)は甘くならないのに対し、あんずは熟すると甘くなり、種と果肉が離れるのが特徴。

 

スポンサーリンク

栄養成分

あんず

栄養成分名称 100gあたりの栄養成分含有量
水分 89.8g
たんぱく質 1.0g
炭水化物 8.5g
脂質 0.3g
カリウム 200mg
カルシウム 9mg
リン 15mg
鉄分 0.3mg
マンガン 0.21mg
ビタミンA(βカロテン) 1500μg
ビタミンB1 0.02mg
ビタミンB2 0.02mg
ビタミンB6 0.05mg
ビタミンC 3mg
ビタミンE 1.7mg
食物繊維 1.6g

カロテンの含有量が多いのが特徴で、果物の中では多い方に入ります。

特に干した方がカリウムが多くなります。

体内で強い抗酸化作用を発揮し、心筋梗塞や脳梗塞の予防、老化防止に効果的。

その他、クエン酸やリンゴ酸などの有機酸が多く含まれているため、食欲増進や便秘解消に効果があります。

果肉に含まれているアミノ酸の一つであるギャバは脳のストレスを軽減し、リラックス効果があると注目されています。

 

カロリー

杏(あんず)

  • 36kcal(100gあたり)

 

旬:美味しい時期

あんず

 

産地

  • 青森県
  • 長野県
  • 福島県

青森県が全体の6割を生産、その次に長野県の約4割となります。

長野県と青森県で約98%を生産しています。

寒冷で乾燥した地域が敵地であることから、りんごの生産地と分布がほぼ一定しています。

 

美味しいあんずの選び方・見分け方

あんず

  • 皮にハリとツヤがあるものを選ぶ
  • ふっくらと丸く、実がしまっているものを選ぶ
  • 深く鮮やかなオレンジ色のもの

ツヤとハリがあり、ふっくらしているもの、濃いオレンジ色のものを選びましょう。