「森のバター」と呼ばれるほど栄養価がダントツに高いのがアボカドです。
アボカドの特徴、栄養成分、カロリー、旬(美味しい時期)、産地、美味しいアボカドの選び方・見分け方について順に紹介します。
特徴
- 学名:Persea americana
- 分類:クスノキ科ワニナシ属
- 原産地:中南米
- 別名:ワニナシ、アバカテ
- 英語:avocado
- フランス語:avocat
- ドイツ語:Avocado
アボカドは熱帯アメリカ(中央アメリカ〜メキシコ)の原産で、5,000年以上前から栽培されていました。
古代アステカ文明の頃には「生命の源」と言われていたそうです。
日本には大正時代に入ってきましたが、日本人にはあわず流通しませんでした。
近年になり、洋風巻きずし「カリフォルニアロール」やアボカドバーガー、マグロやトロのように醤油とわさびで食べられることから一気に人気になりました。
食用以外に、化粧品や石鹸などの原料としても利用されています。
栄養成分
栄養成分名称 | 100gあたりの栄養成分含有量 |
---|---|
水分 | 71.3g |
タンパク質 | 2.5g |
脂質 | 18.7g |
炭水化物 | 6.2g |
カリウム | 720mg |
カルシウム | 26mg |
リン | 55mg |
鉄 | 0.7mg |
鉄 | 0.7mg |
ビタミンA(βカロテン) | 87μg |
ビタミンB1 | 0.10mg |
ビタミンB2 | 0.21mg |
ビタミンB6 | 0.32mg |
ビタミンC | 15mg |
葉酸 | 84μg |
パントテン酸 | 1.65mg |
食物繊維 | 5.3g |
全体的に栄養価が抜けて高いのが特徴。ギネスブックに最も栄養価の高い果物として記載されています。
「森のバター」と呼ばれるほど、濃厚な味なのは脂質が19%もあるから。
脂質にはコレステロールを減らす働きがあるオレイン酸が豊富。
ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンE、ミネラル、食物繊維も桁違いにバランスよく含まれていることから、高血圧や脳梗塞の予防に効果的にです。
脂質が高いにも関わらず、コレステロール値が微量しか含まれていないことから、健康をサポートするのにふさわしいフルーツです。
カロリー
- 187kcal(100gあたり)
濃厚な味でもわかるように高カロリーなので、体力回復や成長期の栄養補給におすすめですが、ダイエット中の方は注意しましょう。
旬:美味しい時期
アボカドのほとんどが輸入になります。スーパー買えるのは輸入ものです。
熱帯なので1年中美味しく食べられますが、青々しいものが好み方は新ものがおすすめ。
メキシコ産は9月〜10月が美味しいです。
脂肪が多く、こってりした味が好みの方は7月〜8月頃がおすすめ。
産地
- 輸入:メキシコ、ペルー、アメリカ
- (和歌山県)
- (愛媛県)
- (鹿児島県)
ほとんどが輸入もの。メキシコ産は約86%を占めています。次いでペルー産が約10%、アメリカ産が約3%。
最近少しずつ国産の栽培実績が増えています。
和歌山県、愛媛県、鹿児島県で栽培がされていますが地元が中心で、全国には出回っていません。
美味しいアボカドの選び方・見分け方
- 全体的に長球形で、きれいな涙型をしたもの
- 皮にツヤとハリがあり、弾力があるものを選ぶ
- 皮が浮いているものは、脂肪分が少ないのでやめておこう
- ヘタが過度に柔らかいものは酸化している
緑色から黒く色づきはじめます。触ってみて弾力を感じるようになったら熟している証拠。すぐに食べられます。
全体に黒すぎるものは熟しすぎています。
緑色のアボカドしか売っていない場合は、購入後常温で置いておくと、追熟され黒色になり、皮が柔らかくなり始めます。