日本では食用を中心に生産されるぶどうですが、海外ではワインの原料として生産されています。
ぶどうの特徴、栄養成分、カロリー、旬(美味しい時期)、産地、美味しいぶどうの選び方・見分け方について順に紹介します。
特徴
- 学名:Vitis spp
- 分類:ブドウ科ブドウ属
- 原産地:コーカサス地方
- 英語:grape
- フランス語:vigne
- ドイツ語:Traube
ぶどう栽培の歴史は古く、約5,000年以上も前から始まっています。
品種は1万もあるとされ、世界中で最も多く生産されている果物です。
世界のぶどう生産量の約80%がワインの原料として消費されていますが、日本では栽培の90%が生食用となっています。
日本には中国経由で入ってきましたが、平安時代の終わりごろには、すでに栽培されていたことがわかっています。
ぶどうには黒皮、赤皮、緑皮の3種あり、デラウェア、巨峰、マスカット、ピオーネを中心に流通。
最近では皮ごと食べられて、歯ごたえが良いシャインマスカットが人気です。
紫色の品種「ナガノパープル」
栄養成分
栄養成分名称 | 100gあたりの栄養成分含有量 |
---|---|
水分 | 83.5g |
たんぱく質 | 0.4g |
脂質 | 0.1g |
炭水化物 | 15.7g |
カリウム | 130mg |
カルシウム | 6mg |
マグネシウム | 6mg |
リン | 15mg |
鉄 | 0.1mg |
ビタミンB1 | 0.04mg |
ビタミンB2 | 0.01mg |
ビタミンB6 | 0.04mg |
ビタミンC | 2mg |
食物繊維 | 0.5g |
甘みと果汁たっぷりのぶどうは糖質(果糖やブドウ糖など)が主成分ですが、カリウムなどのミネラルも豊富。
ワインの色をつける皮や種には、抗酸化作用のあるポリフェノールの一種「アントシアニン」や「レスベラトロール」が豊富に含まれています。
アントシアニンには活性酸素を取り除き、老化を防止する効果や、視力の回復、肝機能の向上が期待できます。
特に黒皮と赤皮のぶどうに多くポリフェノールが含まれていることから赤ワインが特に人気。
皮ごと食べるとより栄養価があります。
主成分のブドウ糖には疲労回復効果があることから、疲れた時におすすめの果物です。
カロリー
- 59kcal(100gあたり)
旬:美味しい時期
輸入ものやハウス栽培を含めると、ほぼ1年中出回っています。
国産ぶどうの露地ものは初夏から秋にかけて、特に8月〜10月までが旬。
ハウス栽培では4月〜7月に出回っています。
順番としてはまずはデラウェアからスタートし、最後は甲斐路(かいじ)の晩秋で、収穫が終了します。
産地
- 山梨県
- 長野県
- 山形県
- 岡山県
美味しいぶどうの選び方・見分け方
- 皮につく白い粉(ブルーム)がしっかりと付き、テカテカしていないものを選ぶ
- 1粒1粒にハリとツヤがあり、瑞々しくふっくらとしているもの
- 軸がしっかりしていて緑色のものを選ぶ
- 全体的に粒の大きさが揃っているもの
- 粒がかためで、黒っぽい色
- 房が大きすぎず小さすぎないもの
皮には白い粉(ブルーム)がついています。これは表面を保護する物質です。
このブルームがしっかりと付いているものが美味しいです。
軸は緑色のものを選びましょう。
太陽光線を受ける房の上の方が甘みが強いので、一番下の粒が甘ければ、房全体が甘いと思って間違いありません。