初夏に登場する国産のさくらんぼと輸入のアメリカンチェリー、流通期間が短いのであっというまに市場から消える果物です。
さくらんぼの特徴、栄養成分、カロリー、旬(美味しい時期)、産地、美味しいさくらんぼの選び方・見分け方について順に紹介します。
特徴
- 学名:Prunus avium
- 分類:バラ科サクラ属
- 原産地:西南アジア地方
- 正式名:西洋実桜(セイヨウミザクラ)
- 別名:桜桃(おうとう)、桜坊(サクランボ)、チェリー
- 英語:sweet cherry
- フランス語:cerise
- ドイツ語:Kirsche
さくらんぼは正式には西洋実桜(せいようみざくら)と言い、別名桜桃(おうとう)、桜坊(サクランボ)、チェリーと呼ばれています。
日本には明治時代の初めに導入されてからは、山形県を中心に栽培されています。
栽培方法は手作業が多く、手間がかかることから、値段が高いのが特徴。
また保存に不向きであることから、日持ちもしないので、流通する期間が短く、あっというまに市場から消え、食べそびれてしまう果物でもあります。
国産以外に輸入のアメリカンチェリーの方が多く流通。国産よりも大粒で、皮は濃紅色、強い甘みがあります。
栄養成分
栄養成分名称 | 100gあたりの栄養成分含有量 |
---|---|
水分 | 83.1g |
たんぱく質 | 1.0g |
炭水化物 | 15.2g |
カリウム | 210mg |
カルシウム | 13mg |
鉄 | 0.3mg |
ビタミンA(βカロテン) | 98μg |
ビタミンB1 | 0.03mg |
ビタミンB2 | 0.03mg |
ナイアシン | 0.2mg |
ビタミンB6 | 0.02mg |
葉酸 | 38μg |
パントテン酸 | 0.24mg |
ビタミンC | 10mg |
食物繊維 | 1.2g |
量は多くありませんが、ビタミンC、リンゴ酸、クエン酸、ブドウ糖などの果糖が含まれているので、疲労回復、美肌作用、高血圧予防の効果が期待できます。
さくらんぼの果肉の赤や紫色はポリフェノールの一種であるアントシアニンという色素です。
毛細血管の強化、疲れ目の回復、生活習慣病、老化の原因となる活性酸素の生成を抑える働きがあります。
その他、糖アルコールのソルビトールが豊富に含まれていることから便秘解消が期待できます。
他の果物に比べてカルシウムや鉄分、葉酸を多く含み、骨や歯を強くし、貧血予防にも効果があります。
ただし、さくらんぼの一粒あたりのサイズが小さいことと、流通期間が短いことから、たくさんの量を食べることかが難しいのが難点です。
国産のさくらんぼとアメリカンチェリーを比較すると、一般的にビタミン類は国産の方が多く、カロリーやミネラルはアメリカンチェリーの方が上回っています。
カロリー
- 60kcal(100gあたり)
旬:美味しい時期
国産さくらんぼの旬は5月〜7月。
春の超早だしはニュースになるほど高値がつくことがありますが、6月中旬〜下旬になると比較的買いやすくなります。
輸入ものは5月から8月にかけて、主にアメリカンチェリーという名前で出回ります。
産地
- 山形県:佐藤錦
- 青森県
- 山梨県
山形県の「佐藤錦」は国内生産量の70%を占めています。
美味しいさくらんぼの選び方・見分け方
- 皮にしっかりとしたツヤとハリのあるものを選ぶ
- 傷が無いものを選ぶ
- 色の鮮やかさもチェック
- 柄が緑色で、全体が鮮やかに発色しているもの
- 大玉のもの
- キズやへこみ、穴のあいたものは避けること
傷がない大玉で、ツヤとハリ、鮮やかな色であるものを選びましょう。
柄は緑色であるかもチェックしてください。