綺麗な紫色の皮を持ち、熟するとパカッと割れ、白色から半透明に熟した実を食べるのがあけび。
あけびの特徴、栄養成分、カロリー、旬(美味しい時期)、産地、美味しいあけびの選び方・見分け方について順に紹介します。
特徴
- 学名:Akebia quinata
- 分類:アケビ科アケビ属
- 原産地:日本、中国
- 和名:アケビ(木通、通草)
- 別名:通草(つうそう)、アケビカズラ、アクビ
- 英語:Chocolate vine、Akebi、five-leaf Akebia
- フランス語:akebia
- ドイツ語:Akebia、Akebi-Ranke
あけびの名前の由来は、秋になると楕円形の果実が付き、熟すると果皮が縦に割れて白い果肉と黒い種子を見せることから「開け実(あけみ)」の意味で名付けられました。
日本では本州から九州まで、日当たりの良い山野に自生しています。
フルーツとしての生食は白い部分と黒い種子を食べます。
また、紫色の果皮も油炒めや天ぷらなどにすると食べられます。
つる性の茎を輪切りにして乾燥させたものを漢方で木通(もくつう)と生薬となります。
栄養成分
栄養成分名称 | 100gあたりの栄養成分含有量 |
---|---|
水分 | 77.1g |
タンパク質 | 0.5g |
脂質 | 0.1g |
炭水化物 | 22.0g |
カリウム | 95mg |
カルシウム | 11mg |
マグネシウム | 14mg |
リン | 22mg |
鉄分 | 0.3mg |
亜鉛 | 0.1mg |
マンガン | 0.15mg |
ビタミンA(βカロテン) | 0μg |
ビタミンB1 | 0.07mg |
ビタミンB2 | 0.03mg |
ビタミンB6 | 0.08mg |
ビタミンC | 果肉65mg(果皮9mg) |
ナイアシン | 0.3mg |
葉酸 | 30μg |
食物繊維 | 1.1g |
疲れを取り、スタミナをつける果物として人気。
乾燥させた果実は、腎炎や脳卒中の予防薬とされています。
つるの部分にアケビンという成分が含まれています。漢方では天干ししたものを木通(もくつう)と言い、利尿作用や鎮痛効果がある薬として使われています。
皮の紫色の色素は強い抗酸化作用があるアントシアニンで、ガン予防や老化防止の効果が期待できます。
カロリー
- 82kcal(100gあたり)
水分が少なく、カロリーが高い果物です。
旬:美味しい時期
産地
- 山形県
- 秋田県
- 滋賀県
- 愛媛県
70%以上が山形県で生産されています。
美味しいあけびの選び方・見分け方
- 果皮が綺麗な紫色をしているものを選ぶ
- 深みがある紫色で、厚みがあるもの
- 鮮度を保つため、割れていない状態で出荷される
- 皮が割れて実が白色から半透明になったら食べごろ
あけびは皮が割れていない状態で売っています。
深みのある紫色で、ツヤや厚みのあるものを選びましょう。
購入後は、皮が割れて、中の実が白色から半透明になると食べ時です。