欧米では夏の果物として人気なのがブラックベリー。甘酸っぱさが特徴のフルーツです。
ブラックベリーの特徴、栄養成分、カロリー、旬(美味しい時期)、産地、美味しいブラックベリーの選び方・見分け方について順に紹介します。
特徴
- 学名:Rubus fruticosus
- 分類:バラ科キイチゴ属
- 原産地:北アメリカ
- 和名:セイヨウヤブイチゴ(西洋藪苺)
- 英語:blackberry
- フランス語:ronce
- ドイツ語:Brombeeren
ブラックベリーは世界各地に分布している木いちごの一種です。
アメリカの中部が原産で、日本には明治時代初期にラズベリー14品種とブラックベリー5品種が導入されましたが定着せず。
昭和時代初期に再び導入され、果樹として栽培されるようになっています。
果実は生のまま食べることもできますが、酸味が強いので、ジャム、ゼリー、果実酒、ハーブティー、スムージー、ケーキ、ムースなどの加工品として使われています。
食用以外では園芸やガーデニングで観賞用としても栽培されています。
クロイチゴ、ブラックラズベリーはラズベリーに属するので、ブラックベリーには含まれません。
ラズベリーは果実の中が空洞になっていますが、ブラックベリーはずしりと重くて黒く光っています。
栄養成分
栄養成分名称 | 100gあたりの栄養成分含有量 |
---|---|
水分 | 88.15g |
タンパク質 | 1.39g |
脂質 | 0.49g |
炭水化物 | 9.6g |
カリウム | 162mg |
カルシウム | 29mg |
マグネシウム | 20mg |
リン | 22mg |
鉄分 | 0.62mg |
亜鉛 | 0.5mg |
マンガン | 0.6mg |
ビタミンA(βカロテン) | 128μg |
ビタミンB1 | 0.02mg |
ビタミンB2 | 0.03mg |
ビタミンB6 | 0.03mg |
ビタミンC | 21mg |
葉酸 | 25μg |
パントテン酸 | 0.28mg |
食物繊維 | 5.3g |
ビタミンCが豊富な果物。
ブルーベリーと同じく、アントシアニンを多く含んでいるので、抗酸化作用により、目の健康や疲労回復の効果が期待できます。
活性酸素を除去し、メラニン色素を造る酵素の作用を抑えるエラグ酸(ポリフェノールの一種)も多いことから、(ビタミンCと併せて)美容と健康に役立つ果物です。
その他、カリウム、鉄分、食物繊維も豊富で、整腸作用や利尿作用で体調を整えてくれる効果もあります。
カロリー
- 43kcal(100gあたり)
旬:美味しい時期
国産のブラックベリーは夏の7月〜8月が旬。
輸入ものは通年食べられています。
産地
- 青森県
- 秋田県
- 熊本県
日本でも少しですが食用として栽培されています。収穫量は少なく合計で7トンほど。
青森県が57%、秋田県が24%となっています。
美味しいブラックベリーの選び方・見分け方
- 果皮にハリがあり、黒く熟したものを選ぶ
- 赤みがかっているのは未熟
黒く熟したものを選びましょう。ツヤがあり光っているものが良品です。