栗ご飯、ケーキのモンブランなど、秋の味覚の代表なのが栗(くり)。
栗(くり)の特徴、栄養成分、カロリー、旬(美味しい時期)、産地、美味しい栗の選び方・見分け方について順に紹介します。
特徴
- 学名:Castanea crenata
- 分類:ブナ科クリ属
- 原産地:日本、中国、朝鮮半島南部など
- 英語:chestnut
- フランス語:chataigne
- ドイツ語:Edelkastanie
栗は縄文時代の遺跡から出土しており、古くから貴重な食料とされていたことがわかります。
ブナ科クリ属の植物は世界中に多くの品種があり、日本ぐり、中国ぐり、ヨーロッパぐり、アメリカグリに自生しています。
日本では小粒の柴グリが今でも全国各地の野山に自生しています。
スーパーやコンビニなどで1年中出回っている天津甘栗は、中国グリの代表。
皮がむきやすくて、日本でも栽培を試みたことがありますが、上手くいきませんでした。
栄養成分
栄養成分名称 | 100gあたりの栄養成分含有量 |
---|---|
水分 | 58.8g |
タンパク質 | 2.8g |
炭水化物 | 10.6g |
カリウム | 420mg |
カルシウム | 23mg |
マグネシウム | 40mg |
リン | 70mg |
マンガン | 3.27mg |
ビタミンA(β-カロテン) | 37μg |
ビタミンB1 | 0.21mg |
ビタミンB2 | 0.07mg |
ビタミンB6 | 0.27mg |
ビタミンC | 33mg |
ナイアシン | 1.0mg |
食物繊維 | 4.2g |
栗の主成分はデンプンで、エネルギーと糖質が多い果物です。
炭水化物を多く含む高カロリー食品で、糖の代謝を助けるビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、ナッツ類にあるミネラルを含んでいるので、効率よくエネルギーを補給できます。
その他、ビタミンC、タンパク質、カリウムも比較的多く含まれています。
葉、渋皮、イガ、花にはタンニンが多く含まれているため、消炎作用があることから、昔から民間薬として使われてきました。
1年中見られる天津甘栗は中国栗の代表で輸入ものです。
カロリー
- 164kcal(100gあたり)
旬:美味しい時期
産地によってずれがありますが、9月〜10月に出回ります。
11月〜12月もありますが、虫食いのものも多く見られます。
産地
- 茨城県
- 熊本県
- 愛媛県
主産地の熊本県や愛媛県を中心に9月から出回り始め、10月には茨城県が出回ります。
各地とも後半の時期の方が熟していて美味しく食べられます。
美味しい栗(くり)の選び方・見分け方
- 皮にツヤとハリがありがあるもの
- 手に持って重みのあるもの
- 皮の茶色が濃いもの
- 実がしっかりと太っているもの
- 実の頭がピンと尖っているもの
皮にハリとツヤがみずみずしいもので、茶色が濃いものを選びましょう。
太っていてい、頭が尖っているものが良品です。