甘さと独特の香りが特徴の果物がメロンです。
メロンの特徴、栄養成分、カロリー、旬(美味しい時期)、産地、美味しいメロンの選び方・見分け方について順に紹介します。
特徴
- 学名:Cucumis melo
- 分類:ウリ科キュウリ属
- 原産地:東アフリカ(有力)、中近東
- 漢字:舐瓜
- 英語:melon
- フランス語:melon
- ドイツ語:Melone
世界中に数千から数万を超える種類があると言われているメロン。
ヨーロッパからメロンが入ってきたのは明治時代から。1925年に網メロンの一種が渡ってきました。
その後は温室を使ったメロン栽培がスタート。
日本の風土や好みに合わせて品種改良され、現在のような味、香り、色になっています。
ハウス栽培やトンネル栽培が主流で、温室で作られているのは高級メロンです。
最新のケアをはらって栽培され、手間がかかるので値段が高くなっています。
高級なメロンもありますが、旬の露地もの、時期、種類を選ぶと比較的安く食べられるメロンもあります。
メロンの表面には網目がありますが、この網目は果肉が大きくなる時に果皮がはじけてできたヒビがかさぶた状になったものです(ネットメロンと言う)。
ネットメロンの代表品種は、クインシー、アールス(マスクメロン)、アンデスなど。
赤アールスは夕張メロンが人気です。
ノーネットメロン(網目がないメロン)の代表品種は、プリンスメロン、ハネデュー、ホームランなど。
果肉の色は「青肉」「赤肉」「白肉」の3つに分類されます。
栄養成分
栄養成分名称 | 100gあたりの栄養成分含有量 |
---|---|
水分 | 87.9g |
タンパク質 | 1.0g |
炭水化物 | 10.4g |
カリウム | 120mg |
カルシウム | 6mg |
マグネシウム | 12mg |
リン | 8mg |
鉄 | 0.2mg |
銅 | 0.04mg |
ビタミンA(βカロテン) | 赤肉種3600μg、緑肉種140μg |
ビタミンB1 | 0.05mg |
ビタミンB2 | 0.02mg |
ビタミンB6 | 0.11mg |
ビタミンC | 25mg |
食物繊維 | 0.5g |
カリウム豊富で、余分な塩分を排出してくれます。ほとんどが水分なので、利尿作用をもあることから、高血圧や肥満予防に効果があります。
赤肉にはカロテンも多く含まれています。
コレステロールの減少に効果的な成分も含んでいるビタミンB1やビタミンCも多く含まれています。
食後に出てくると、デザートとしても、体にも良い果物です。
露地ものはハウス栽培と比べて、ビタミンCやカロテンを多く含んでいます。
カロリー
- 42kcal(100gあたり)
旬:美味しい時期
露地メロンは5月〜8月が旬。
品種や生産地によって多少ずれますが、初夏に楽しめるフルーツの一つです。
気温が高くなったころに熟してきて、味もよくなってきます。
ハウスものは1年中出回っていますが、量は少なめです。
産地
- 茨城県
- 北海道
- 熊本県
美味しいメロンの選び方・見分け方
- 網目にむらがなく、均一の太さで張り巡らされているものを選ぶ
- 手に持って重いものがジューシーで甘い
- 中玉以上の大きさで、丸くて均整がとれたもの
- 横に伸びたつるが細く枯れているものが良い。つるが青くてみずみずしいものは未熟
- つるが細くて、根本が太いものが良い
- おしりのへそ(花落ち)が小さくて、飛び出していないもの
つるの根本が太いものが栽培技術の高い良品。
中玉以上の大きさで、重いものが甘いです。
ネットがまんべんなく綺麗に均等に出ているのを選びましょう。