ほのかな甘味と香りを持つびわ(ビワ)は初夏の訪れを感じる果物です。
びわの特徴、栄養成分、カロリー、旬(美味しい時期)、産地、美味しいびわの選び方・見分け方について順に紹介します。
特徴
- 学名:Eriobotrya japonica
- 分類:バラ科ビワ属
- 原産地:中国南部
- 漢字:枇杷
- 英語:loquat
- フランス語:neflier du Japon
- ドイツ語:Japanische Mispel
びわは形が楽器の琵琶に似ているのと、葉の形がびわを連想させるなど、名前の由来には色々な説があります。
果樹は日本に自生していました。キレイな形は趣があることから、古くから観賞用とされていました。
葉や種は昔から「びわの葉療法」として手軽に家庭で利用されてきました(民間療法)。
現在のびわの栽培種は9世紀頃に中国から渡ってきたと言われています。
びわの花は冬の11月頃に咲きはじめ、半年以上をかけてゆっくりと実を太らせていきます。
栄養成分
栄養成分名称 | 100gあたりの栄養成分含有量 |
---|---|
水分 | 88.6g |
タンパク質 | 0.3g |
炭水化物 | 10.6g |
カリウム | 160mg |
カルシウム | 13mg |
マグネシウム | 14mg |
亜鉛 | 0.2mg |
マンガン | 0.27mg |
ビタミンA(βカロテン) | 810μg |
ビタミンB2 | 0.02mg |
ビタミンB2 | 0.03mg |
ビタミンB6 | 0.06mg |
食物繊維 | 1.6g |
カロテンは果物の中でもトップクラス。粘膜、皮膚を丈夫にし、風邪の改善に効果を発揮します。
また、カリウムの豊富に含まれているので、高血圧、心筋梗塞、脳梗塞などの生活習慣病の予防や、ガン予防の効果が期待できます。
もう一つガン予防の効果が期待できるポリフェノールの一種であるクロロゲン酸も含まれているのが特徴。
疲労回復や肩こり、肝臓病の改善に効果的なクエン酸も含まれています。
その他、糖質やミネラル類も豊富。
タンニンやビタミンが含まれているビワの葉は、昔から薬として利用されてきました。
喉の痛みや咳止めに効果的です。
カロリー
- 40kcal(100gあたり)
旬:美味しい時期
初夏になるとフルーツコーナーに並びます。
旬の期間は短いので、見つけたらできるだけ早く購入しましょう。
産地
- 長崎県
- 鹿児島県
- 愛媛県
美味しいびわの選び方・見分け方
- 果皮にハリがあり、びわ特有の色が鮮やかなものを選ぶ
- 産毛とブルームという白い粉が残っているのが新鮮
- 綺麗な卵型をしていて、太っているのが良品
- 香りが強くでているのが良い
びわ特有の鮮やかな色をしていて、ハリがあるもの、太っているものを選びましょう。
白い粉(ブルーム)が付いているもの、香りが強いものが新鮮です。
テカテカしたものは古いので避けましょう。
日持ちしないので、購入したらすぐに食べるようにしましょう。