日本では1年中、栄養価の高いバナナが食べられます。その理由はほとんどが輸入に頼っているからです。
バナナの特徴、栄養成分、カロリー、旬(美味しい時期)、産地、美味しいバナナの選び方・見分け方について順に紹介します。
特徴

- 学名:Musa sapientum
- 分類:バショウ科バショウ属
- 原産地:東南アジア
- 英語:banana
- フランス語:banane
- ドイツ語:Bananasfeige
バナナの歴史は古く、紀元前1万年前から栽培が始まっていたと言われています。
東南アジアのマレー半島が原産で、そこから熱帯地域に広まっていきました。
日本には明治時代に台湾から入ってきました。
現在日本ではフィリピン産のバナナが輸入の78%を占めています。
1位フィリピン、2位のエクアドル、3位のメキシコを合わせると、3カ国だけで輸入の96%を占めています。

木になるバナナ。未熟の時は緑色。

熟したバナナは茶色くなる。
栄養成分

| 栄養成分名称 | 100gあたりの栄養成分含有量 | 
|---|---|
| 水分 | 75.4g | 
| たんぱく質 | 1.1g | 
| 脂質 | 0.2g | 
| 炭水化物 | 22.5g | 
| カリウム | 360mg | 
| マグネシウム | 32mg | 
| 鉄 | 0.3mg | 
| ビタミンB1 | 0.05mg | 
| ビタミンB2 | 0.04mg | 
| ナイアシン | 0.7mg | 
| ビタミンB6 | 0.38mg | 
| 葉酸 | 26μg | 
| ビタミンC | 16mg | 
| 食物繊維 | 1.1g | 
バナナは食べてすぐに消化されエネルギーになることから(F1ドライバーなど)スポーツ選手が競技中に食べる果物。しかも長く持続するのが特徴です。
カリウム、マグネシウムなどのミネラル類とビタミンB群は果物の中でも突出。特にビタミンB6を多く含んでいます。
ポリフェノールによる抗酸化作用は果物や野菜の中でもトップなので、動脈硬化の予防やガン抑制効果も期待できます。
また、食物繊維が豊富で高血圧予防にも最適。整腸作用があり、便秘解消におすすめです。
精神を安定させるセロトニンの材料になる物質も多く含んでいます。
以上のことから、バナナは手軽に良質な栄養が摂れる果物です。
カロリー
- 86kcal(100gあたり)
旬:美味しい時期

流通しているバナナのほとんどを熱帯地方から輸入しています。
80%近くはフィリピン産。
そのため、1年中日本で旬のバナナを食べることができます。
産地

- 沖縄県
- 鹿児島県
日本のバナナの90%が輸入。
日本では温かい気候の沖縄県がトップ。その次は鹿児島県になっています。
沖縄県産バナナや鹿児島県産バナナは地元でしか流通していません。
美味しいバナナの選び方・見分け方

- ヘタ(軸)がしっかりと付いているもの
- ヘタ(軸)に傷がないものを選ぶ
- 角張ったものより、丸みがあるものを選ぶ
- 黄色が全体に回っていて、青みが残っていないもの
- 購入後は表面がシュガースポット(茶色の斑点)があらわれたら食べ頃
丸みのあるバナナで、ヘタに傷がないもの、押されてできる黒ずみ、傷、へこみの無いものを選びましょう。
購入後は、少しずつ表面が茶色がかったシュガースポットが出てきます。これができたら食べごろ。
熱帯産なので冷やし過ぎに注意。13度以下になると傷んで黒ずんでしまいます。
(真夏に常温保存しているとあっという間に熟してしまって困る場合は冷蔵庫に保存しましょう)
できるだけ旬の状態で食べるようにして下さい。

 
  
  
  
  
