のど飴や果実酒などで見かけるのが花梨(かりん)。
香りが強く、生食できないのが特徴です。
花梨(かりん)の特徴、栄養成分、カロリー、旬(美味しい時期)、産地、美味しい花梨(かりん)の選び方・見分け方について順に紹介します。
特徴
- 学名:Chaenomeles sinensis
- 分類:バラ科ボケ属
- 原産地:中国
- 和名:カリン(花梨)
- 別名:木瓜(もっか)、安蘭樹(あんらんじゅ)、カラナシ、カリントウ(カリントー)
- 英語:Chinese quince
- フランス語:Cognassier de Chine
- ドイツ語:chinesische Quitte
花梨(かりん)は別名、カラナシ、木瓜、安蘭樹、カリントウ(カリントー)など、地方によって色々な呼び方があります。
同じバラ科のマルメロと似た果物です。
原産地は中国東部で、日本には平安時代以前に中国から渡来したと言われています※。
(※伝来時期は不明で、江戸時代に渡来したという説もあります)
果実は酸味と渋味が強く、硬いので、生食はできませんが、加熱して果実酒、のど飴、砂糖漬け、ジャムなどの加工品として利用されることが多い果物です。
栄養成分
栄養成分名称 | 100gあたりの栄養成分含有量 |
---|---|
水分 | 80.7g |
たんぱく質 | 0.4g |
炭水化物 | 18.3g |
カリウム | 270mg |
カルシウム | 12mg |
マグネシウム | 12mg |
リン | 17mg |
鉄分 | 0.3mg |
ビタミンA(βカロテン) | 140μg |
ビタミンB1 | 0.01mg |
ビタミンB2 | 0.03mg |
ビタミンB6 | 0.04mg |
ビタミンC | 25mg |
食物繊維 | 8.9g |
花梨(かりん)入りのど飴がよく売っていますが、これは花梨(かりん)のの浴衣かな香りのもととなる精油成分が咳や痰など、喉の炎症に効果があるからです。
その他、胃腸の働きを活発にする作用もあります。
カリウム、カロテン、ビタミンC、食物繊維が多く、サポニンやタンニンが含まれるていることから、動脈硬化の予防、肝臓の強化、疲労回復に効果があります。
カロリー
- 68kcal(100gあたり)
旬:美味しい時期
3月から5月にピンクの花が咲き、10月から11月の秋から晩秋にかけて収穫されます。
産地
- 香川県
- 千葉県
- 山形県
- 山梨県
香川県、千葉県、山鹿県でそれぞれ20〜30%を生産しています。
最近では香川県での生産量が増えています。
美味しい花梨(かりん)の選び方・見分け方
- 皮にツヤとハリがあるものを選ぶ
- 傷がないもの
- 香りが強いもの
皮の表面に傷がなく、ツヤ・ハリがあるもの、そして香りが強いものを選びましょう。