ビタミン以外にミネラルも豊富な野菜ですが、収穫後に鮮度が一気に落ちるので注意が必要です。
そら豆の特徴、栄養成分、カロリー、旬(美味しい時期)、産地、そら豆の美味しい選び方・見分け方について紹介します。
特徴
- 学名:Vicia faba
- 分類:マメ科ソラマメ属
- 原産地:北アフリカ、西南アジア
- フランス名:feve
- ドイツ名:Saubohne
そら豆は世界最古の農作物の一つで、原産地は北アフリカからカスピ海沿岸だと伝わっています。諸説あり。
名前の由来ですが、さやが上を向いてなることから「空豆」、さやが蚕を作る繭のような「蚕豆」とも書き、両方「そらまめ」と言います。
そら豆は完熟したものは煮豆や甘納豆などに使われますが、野菜として食べられるそら豆は枝豆と同様、未熟な豆を塩ゆでにして食べるのが一般的です。
栄養成分
栄養成分名称 | 100gあたりの栄養成分含有量 |
タンパク質 | 10.9g |
マグネシウム | 36mg |
リン | 220mg |
鉄分 | 2.3mg |
亜鉛 | 1.4mg |
銅 | 0.39mg |
マンガン | 0.21mg |
ビタミンB1 | 0.30mg |
ビタミンB2 | 0.20mg |
ビタミンC | 23mg |
食物繊維 | 5.0g |
タンパク質、糖質。タンパク質は枝豆ほどの良質ではありませんが、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンC以外に、鉄分、カリウム、銅などのミネラル類も多く含まれています。
また、皮には食物繊維が多く含まれているので、皮ごと食べるスープなどが適しています。
カロリー
- 108kcal(100g)
旬:美味しい時期
最近では12月ごろから出回り始めますが本来は初夏を代表する野菜です。
旬と言われている夏より前の4月から6月が美味しい時期です。
産地
- 鹿児島県
- 千葉県
- 愛媛県
関東では千葉県産、関西では愛媛産や鹿児島産が多いです。
美味しいそら豆の選び方・見分け方
- 白い産毛がうっすらと付いているものが新鮮
- 外から見て豆の形が揃っているものを選ぶ
- サヤの色が濃く、ハリとツヤがありみずみずしいものを選ぶ
- 触った時に豆を指先に感じるものは、鮮度が落ちて水分が抜けている
- 収穫した瞬間から栄養価が落ちるので、新鮮なものを選び、すぐ調理し食べること
朝採りで晩ご飯には食べるのが一番というほど鮮度が大切です。
サヤがよく張っていて、みずみずしいツヤがあり、色鮮やかなものを選びましょう。
サヤに豆の形がくっきりと見えるものは良品です。ただし、実際に触ってみて皮が薄く感じるものは避けましょう。
さやから豆を出して空気をふれると、一気に鮮度が落ちてしまうので、サヤに入っているものを買い、茹でる直前にサヤから出しましょう。