玉ねぎ

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玉ねぎ2個 淡色野菜

血液サラサラ効果のある玉ねぎは疲労回復以外に、動脈硬化や高血圧、糖尿病、脳血栓などの予防にも役立ちますよ。

 

玉ねぎの特徴、栄養成分、カロリー、旬、産地、美味しい玉ねぎの選び方・見分け方について順に紹介します。

 

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特徴・データ

段ボールにたくさん入った玉ねぎ

  • 学名:Allium cepa
  • 分類:ユリ科ネギ属(APG分類体系ではヒガンバナ科ネギ属)
  • 原産地:中央アジア
  • 英語:Onion
  • 漢字:玉葱、葱頭
  • フランス語:oignon
  • ドイツ語:Zwiebel

玉ねぎの原産地は中央アジアが有力ですが、西アジア説もあります。

エジプトやヨーロッパでは紀元前から栽培されていたそうですが、日本には明治時代から栽培が始まっています。

「葉菜類」に分類されている玉ねぎは、ユリ科ネギ属の野菜です。玉ねぎの食べる部分は根ではなく、茎の根元が膨らんで大きくなった鱗茎(りんけい)で、厳密にいうと「葉」ということになるからです。

その他、らっきょうやにんにくも同じ仲間になります。

玉ねぎを切ると涙がでる理由とその対処法

たまねぎと言えば包丁で切ると涙がでるのが特徴です。この理由はたまねぎを切った時に細胞が壊されるため、刺激臭と辛みを持つ硫黄化合物・硫化アリルが発生するため、目や鼻を刺激し涙がでるというわけです。

涙がでないようにするには、玉ねぎを切る前によく冷やしておくと効果的です。包丁や玉ねぎの切り口を水で濡らしておき、よく切れる包丁で細かくきると涙がでにくくなります。

 

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栄養成分

玉ねぎ2個、上から撮影

  • 炭水化物(糖質):8.8g
  • 硫化アリル
  • ビタミンB1:0.03mg
  • ビタミンB6:0.16mg
  • ビタミンC:8mg
  • カルシウム:21mg
  • カリウム:150mg

たまねぎの成分で最も多いのは糖質(炭水化物)です。それに対し、ミネラル類やビタミン類は多くありません。

ネギ類に共通する硫化アリルは疲労回復に必要なビタミンB1の吸収を助けて新陳代謝を活発にします。

また、コレステロールの代謝を促し血液をサラサラにして、動脈硬化や高血圧、糖尿病、脳血栓などを予防してくれます。

この硫化アリルは加熱すると糖度の高いプロピルメルカプタンに変化してしまうので、血液サラサラ効果を期待するのであれば生で食べるのをおすすめします。

ただし、水にさらしすぎると硫化アリルやカリウムが水に溶け出し効果が半減するので注意しましょう。

 

玉ねぎの外皮にポリフェノールの一種ケルセチンが含まれる

褐色(かっしょく:暗い黄赤)の外皮には、ポリフェノールの一種ケルセチンが含まれています。

抗酸化作用や抗炎症作用があると言われており、動脈硬化予防、毛細血管の増強、花粉症抑制などの効果があるとされています。

今では健康食品に玉ねぎを使った粉末があります。この外皮は天然染色の原料にも使われています。

 

カロリー

  • 37kcal(100gあたり)

 

旬:美味しい時期

夏から秋に収穫された玉ねぎを貯蔵し、春まで順次出荷されています。

 

産地

  • 新玉ねぎ:佐賀、兵庫(淡路島)
  • 玉ねぎ:北海道、兵庫(淡路島)

玉ねぎの収穫量の55%を北海道が占めています。その他佐賀県や兵庫県が多く出回っています。

関西では淡路島産(兵庫県)が多いです。

 

美味しい玉ねぎの選び方・見分け方

段ボールにたくさん入った玉ねぎ

  1. 玉ねぎの皮に傷が無いものを選ぶ
  2. 表面が乾いていてツヤがでているものを選ぶ
  3. 玉ねぎの頭部が固くてしっかりしているものを選ぶ
  4. 手に持ってみてしっかり固く、重みがある物を選ぶ

玉ねぎを段ボール単位で買うと大きさもバラバラで、土の汚れがあるまま入っていることが多いのですが、スーパーや市場で購入する時はネットなどに入っています。

その時は表面が綺麗に見えるので、皮に傷が付いていないか、表面にツヤがあるか、しっかり乾いているかががわかりやすいと思います。

玉ねぎは頭部(上部)から痛み始めます。その為、頭部がしっかりして、固ければその玉ねぎは良い玉ねぎということになります。

また芽が出ていないか、根が伸びていないかもチェックしてください。

最後は手に持ってずしりとした重みがあり、しっかりしているものを選びましょう。

 

半分に切った玉ねぎの場合

半分に切った玉ねぎ

半分に切った玉ねぎの場合は、中央に芽があります。その芽が上まで長く伸びているものは、休眠からさめて生長しているということです。

もし中央の芽が上まで伸びているものがあれば、その部分だけを取り除くと、それ以外は美味しく食べられます。