たけのこ(筍)は春にしか食べられない上に鮮度が重要な野菜です。
たけのこの特徴、栄養成分、カロリー、旬(美味しい時期)、産地、たけのこの美味しい選び方・見分け方について紹介します。
特徴
- 学名:Phyllostachys pubescens
- 分類:イネ科マダケ属
- 原産地:ヨーロッパ、西南アジア、インド、中国
- 英語:bamboo shoot
- フランス名:pousse de bambou
たけのこは「古事記」にも載っていることから、日本では古くから食べられてたことがわかります。
現在食べられている竹の部分の原産地は中国になります。
食用のたけのこはほとんどが孟宗竹(もうそうちく)で、地下茎から出た芽を食べます。
穂先が土を盛り上げたぐらいに収穫しないと、鮮度が落ちえぐみが増します。
栄養成分
栄養成分名称 | 100gあたりの栄養成分含有量 |
タンパク質 | 3.6g |
炭水化物 | 4.3g |
カリウム | 520mg |
リン | 62mg |
亜鉛 | 1.3mg |
マンガン | 0.68mg |
ビタミンB1 | 0.05mg |
ビタミンB2 | 0.11mg |
ビタミンB6 | 0.13mg |
ビタミンC | 10mg |
葉酸 | 63μg |
食物繊維 | 2.8g |
栄養価は低いが、食物繊維セルロースが多く含まれ、コレステロールの吸収を抑える作用があります。
その他、タンパク質、ビタミンB1、ビタミンB2、カリウムを多く含んでいます。
アミノ酸の一種であるアスパラギン酸、チロシン、グルタミン酸は、旨味成分言われている成分です。
切り口に出る白い粉は、アミノ酸の一種であるチロシンです。新陳代謝を促し、脳を活性化させる働きがあります。
カロリー
- 26kcal(100g)
旬:美味しい時期
九州産は3月からスタートしますが、旬は春先の4月から5月にかけて。
最も多く出回るのは4月です。
産地
- 鹿児島県
- 福岡県
3月に九州産が出回り始め、徳島産や京都産が続き、静岡産や関東産になります。
5月に入るとUターンして石川県産、福島県産で終わります(たけのこ前線)。
加工用のたけのこは中国や台湾、タイなどから輸入したものが多くなっています。
美味しいたけのこの選び方・見分け方
- 穂先が黄色で外皮のツヤが良いものを選ぶ
- 小型で重量感があり、ずっしりと太っているもの
- 皮全体が淡い黄色でツヤの良いもの
- たけのこの下部の切り口がみずみずしく、根本のイボイボが少なく、赤い斑点の無いものを選ぶ
- 穂先が緑色のものは日にあたったため、筋がかたくえぐみが強いので注意
「朝掘ったらその日に食べよう」と言われるほど鮮度が命です。
掘りたてすぐほどよく、切り口がみずみずしいものを選びましょう。
皮に付いている泥が湿っていれば新鮮な証拠です。先端部分が黄色で、開いていないものが良品です。