レンコンは、見た目の色の薄さとは異なり栄養価が高く食物繊維の豊富な野菜です。
レンコンの特徴、栄養成分、カロリー、旬(美味しい時期)、産地、レンコンの美味しい選び方・見分け方について紹介します。
特徴
- 学名:Nelumbo nucifera
- 分類:スイレン科ハス属
- 原産地:中国説・インド説
- 英語:lotus root
- 漢字:蓮根
蓮(ハス)の地下茎を食用にしたものがレンコン。
レンコンと言えば真っ白い肌が一般的ですが、レンコンには鉄分が含まれているため、空気に触れると酸化して赤褐色になってしまいます。
この赤褐色のレンコンこそが自然の肌の色です。
蓮は熱帯アジア原産で、日本には紀元前に、インドのものが中国経由でやってきたという説、奈良時代に中国から渡来したという説がありますが、当時は食用ではなく、観賞用でした。
食用になったレンコンが日本に渡来したのは、鎌倉時代以降と言われています。
現在の市場に出回っているのは明治時代以降に中国から入ってきたものです。
栄養成分
栄養成分名称 | 100gあたりの栄養成分含有量 |
タンパク質 | 1.9g |
炭水化物 | 15.5g |
カリウム | 440mg |
カルシウム | 20mg |
鉄分 | 0.5mg |
亜鉛 | 0.3mg |
マンガン | 0.78mg |
ビタミンB1 | 0.10mg |
ビタミンB6 | 0.09mg |
ビタミンC | 48mg |
葉酸 | 48μg |
食物繊維 | 2.0g |
ビタミンCが多く、野菜には珍しくビタミンB1やB2も含まれているので、疲労回復、目の充血、肌荒れ、口内炎など粘膜の回復に期待できます。
昔のレンコンに比べ、ビタミンB1やビタミンCの栄養素は倍増しています。
その他、カリウム、カルシウムなども豊富。
糸をひくのは粘りの成分であるマンナン(多糖類、植物繊維の一種)、デンプン、タンパク質の混合物によるものです。
食物繊維はきのこ類と同じくぐらいに豊富に含まれています。
- ビタミンCの含有量は野菜の中で10位
※ムチンは動物性の成分であることを確認しました。植物性のレンコン(れんこん)には含まれていないのでご注意下さい。
カロリー
- 66kcal(100g)
旬:美味しい時期
旬は晩秋から冬にかけて。
1年中出回っていますが、11月〜3月がピークです。
お正月や祝い事で使われることから、その時期は価格が上昇します。
産地
- 茨城県
- 徳島県
- 愛知県
美味しいレンコンの選び方・見分け方
- ずんぐりと丸く、よく太った重みのあるものを選ぶ
- レンコンを持った時に、しっかりとかたさを感じるものを選ぶ
- 切った中の部分が見える場合は、茶色く変色していない、白くみずみずしいものを選ぶ
- 穴の中が黒くなっているものは古い証拠
- 赤褐色(肌色に近い焦げ茶色)のレンコンは本来の色なので、選んでもOK
- 穴の大きさがそろっているもの
漂白したものは食感が薄れて味も落ちます。色ムラがなく、少し黄色がかった色を選びましょう。
レンコンを握ってみて、しっかりとしたかたさがあるもの、重みのあるものを選んで下さい。
切ってあるレンコンの場合は、穴のサイズが揃っているのが生育の良かった良品です。
穴が黒くなっているものは避けるようにして下さい。