赤色やオレンジ色、黄色、緑色など熟したもの、そうでないものによって色々な色があるのが唐辛子(とうがらし)です。
鷹の爪、一味とうがらし、タバスコ、ラー油などとしても使われています。
唐辛子の特徴、栄養成分、カロリー、旬(美味しい時期)、産地、唐辛子の美味しい選び方・見分け方について紹介します。
特徴
- 学名:Capsicum annuum
- 分類:ナス科トウガラシ属
- 原産地:熱帯アメリカ
- 漢字:唐辛子
- 英語:chili pepper, green pepper
- フランス語:piment, poivre long
- ドイツ語:Paprika, spanischer Pfeffer
中南米原産の唐辛子(とうがらし)は、コロンブスがコショウ(香辛料)を求めてアメリカ大陸を発見した時に、スペインに持ち帰り世界中に広まりました。
16世紀にはインドや中国に。
日本には16世紀にポルトガル人によって伝来。江戸時代になるとさかんに栽培されています。
熟した唐辛子は赤色、オレンジ色、黄色など、様々な色の唐辛子があります。
唐辛子を乾燥させたものを鷹の爪と呼び、鷹の爪を粉状にしたものを「一味トウガラシ」と呼びます。うどんやそばに掛けたりします。
その他、唐辛子を使った調味料はタバスコソースやラー油などが有名です。
▲黄色い唐辛子「ベトナムイエロー」。
栄養成分
栄養成分名称 | 100gあたりの栄養成分含有量 |
炭水化物 | 16.3g |
カリウム | 760mg |
マグネシウム | 42mg |
リン | 71mg |
ビタミンA(β-カロテン) | 6600μg |
ビタミンB1 | 0.14mg |
ビタミンB2 | 0.36mg |
ナイアシン | 3.7mg |
ビタミンB6 | 1.00mg |
ビタミンC | 120mg |
食物繊維 | 10.3g |
唐辛子の辛さはカプサイシンという成分が関係しています。
カプサイシンは胃液の分泌をうながし、消化吸収を助けて、食欲を増進させる効果や、血行をよくして体を温めるなどの効果があります。
また、脳の中枢神経を刺激しエネルギー代謝を促進し、体脂肪を分解するので、肥満防止にも効果があります。
ビタミンCやカロテンも豊富なので、毎日摂りたい野菜の一つです。
鷹の爪(たかのつめ)も同様に栄養たっぷりですが、ビタミンCだけは抜けてしまいありません。
カロリー
- 96kcal(100gあたり)
旬:美味しい時期
青唐辛子は6〜7月から出回り、8月以降になると赤唐辛子が出回ります。
産地
- 茨城県
- 栃木県
美味しい唐辛子(とうがらし)の選び方・見分け方
- 赤唐辛子は色が鮮やかで、皮にツヤとハリがあるものを選ぶ
- 未熟果で種の少ないものは辛さが強い
- 枝付きの場合は、風通しの良いところに吊るして乾燥させる
スーパーなどでは枝付きはあまり売っていません。乾燥させた鷹の爪で買う方が多いかと思います。
もし枝付きの唐辛子があれば、ツヤとハリがあるものを選びましょう。