ゴーヤ、ツルレイシとも言われている苦瓜は、健康野菜として大きな注目をあつめたことで流通の幅を広め、今では全国で食べられる野菜になりました。
その理由は栄養価が高く美味しいゴーヤチャンプルーが大きく関係しています。手軽に作れることからも人気です。
ゴーヤ(苦瓜)の特徴、栄養成分、カロリー、旬(美味しい時期)、産地、美味しいゴーヤの選び方・見分け方について順に紹介します。
特徴
- 学名:Momordica charantia
- 分類:ウリ科ツルレイシ属
- 原産地:東インド、熱帯アジア
- 英語:bitter melon
ゴーヤ(苦瓜)は熱帯アジアの原産です。東インドの説もあります。日本には沖縄県や九州南部などで主食として栽培されています。
本州では戦後から野菜売り場に並ぶようになりますが、春から冬前まで全国的にいつでも食べられるようになったのは、健康ブームとなった最近のことです。
ゴーヤは熟す前の未熟果を食べるので、独特の苦みがあるのが大きな特徴です。
栄養成分
- モモルデシン
- ビタミンC:76mg
- カリウム:260mg
- カルシウム:14mg
- マグネシウム:14mg
- β-カロテン:
- ビタミンB1:
- ミネラル
- 葉酸:72μg
- 鉄分:0.4g
- リン:31mg
- 亜鉛0.2mg
- 食物繊維:2.6g
ゴーヤに苦み成分はモモルデシンといい、胃液の分泌を促して食欲を増進させるのと、肝機能を高め、血糖値を下げる効果があると言われています。
ビタミンC、カリウム、カルシウム、マグネシウムなども豊富で、夏バテ解消には最適の野菜です。
特にビタミンCはきゅうりの10倍、とうがんの3倍の量も含まれます。
ゴーヤのビタミンCは加熱しても壊れにくいので、肉や卵、豆腐などのたんぱく質と共に炒められるのでゴーヤチャンプルーが美味しさ以外にも栄養面でもあっています。
カロリー
- 17kcal(100gあたり)
旬:美味しい時期
夏の野菜で、盛夏の8月が美味しいです。
産地
- 沖縄県
- 宮崎県
- 鹿児島県
- 群馬県
沖縄県産が最も多く、それに次いで宮崎県と鹿児島県が続きます。常に温かい沖縄がほぼ年中とれることから、冬前あたりまで買うことができます。
美味しいゴーヤ(苦瓜)の選び方・見分け方
- 鮮やかなツヤのある緑色のものを選ぶ
- 黄色く変色していないものを選ぶ
- 重みのあるものを選ぶ
- イボにつやがあり、しっかりしているもの
全体的に緑色一色で、ツヤのあるものを選びましょう。途中で色が黄色くなっているものはやめましょう。濃い色の方が味が美味しいです。収穫期を逃したゴーヤは根元が膨れています。
手に持ってみて重みがあり、固く感じるものを選びましょう。見かけよりも軽い場合は、水分が抜けている証拠になります。
ツヤがあるのでゴーヤは長持ちしそうな気がしますが、実は鮮度の劣化が早い野菜です。
表面のイボからしなびてきます。黒ずんだり、つぶれたりしていないか確認してください。購入後もできるだけで早く食べるようにしましょう。
ゴーヤと言えば苦みですが、残念ながら苦みの強さについては外見からは見分けられません。