香りづけに欠かせないのがにんにく、イタリア料理や中華料理などの炒めもの料理の隠し味です。
にんにくの特徴、栄養成分、カロリー、旬(美味しい時期)、産地、にんにくの美味しい選び方・見分け方について紹介します。
特徴
- 学名:Allium sativum
- 分類:ユリ科ネギ属(APG分類体系ではヒガンバナ科ネギ属)
- 原産地:中央アジア
- 英語:garlic(ガーリック)
- フランス名:ail
- 別名:オオニンニク、オオビル、ヒル
料理の香り付けには欠かせないのがにんにくです。
中央アジアが原産で、古代エジプトやギリシャでは薬効が高いことが認められていたそうです。
栄養価が高いことから、ピラミッドや万里の長城のを建築する労働者たちが、エネルギー源として食べていたと言われています。
日本には今から2000年ほど前から朝鮮半島の渡来人によって伝わったと「古事記」や「日本書紀」にかかれています。強い強壮効果がある薬用植物として食べられてきました。
今のように隠し味的な香辛料として利用されたのは、第二次世界大戦後からになります。
にんにくの名前の由来は、「あらゆる困難に耐え忍ぶこと」という意味の仏教用語「忍辱(にんにく)」が語源になっています。
強烈なにおいを耐え忍ぶという意味もあるそうです。
栄養成分
栄養成分名称 | 100gあたりの栄養成分含有量 |
タンパク質 | 6.0g |
炭水化物 | 26.3g |
カリウム | 510mg |
リン | 150mg |
鉄分 | 0.8mg |
亜鉛 | 0.7mg |
マンガン | 0.27mg |
ビタミンB1 | 0.19mg |
ビタミンB2 | 0.07mg |
ビタミンB6 | 1.50mg |
葉酸 | 92μg |
食物繊維 | 6.2g |
にんにくの栄養成分の中で注目されるのが香りのもとであるアリシンです。
強い殺菌効果や、癌や血栓を予防する効果があり、体内でビタミンB1と結びつくと風邪予防や疲労回復の効果があります。
毛細血管を広げて心臓や胃腸の働きを高め、体を温めてくれるので、冷え性や神経痛の方は料理に取り入れてみて下さい。
このアリシンは、切ったり潰したりすることで効果が発生することを知っておきましょう。
また野菜の中では珍しくタンパク質を多く含んでいます。
- ビタミンB1の含有量は野菜の中で2位
- カリウムの含有量は野菜の中で7位
- 食物繊維の含有量は野菜の中で3位
カロリー
- 134kcal(100g)
100gあたりのカロリーです。
にんにくは少量しか使用しないので、それほどカロリーは気にする必要はありません。
旬:美味しい時期
収穫期は早いところで5月。ほとんどは6月から7月の夏にかけて行われます。
一部は新にんにくとして出荷されますが、ほとんどは乾燥させるために貯蔵されます。
乾燥後は1年中出回っています。
産地
- 青森県
- 香川県
- 岩手県
美味しいにんにくの選び方・見分け方
- 頭の茎の部分が白くよくしまっているもの
- 薄皮の色が白くてツヤがあるものを選ぶ
- 外皮がしっかりしていて、かたくて重みがあるものが良い
- 粒が大ぶりのもの
- にんにくの先から芽が出ていたり、皮が茶色になっているものを選ばない
- 軽くて粒が多いものは避ける
- 国産(日本産)を選ぶ
大ぶりでツヤがあり、粒が大きく、重くかたいものを選びましょう。
水分が抜けると、柔らかくなりスが入るので注意して下さい。
頭の茎の部分から芽が出ているものや、皮の部分が茶色く変色しかけているものは避けるようにして下さい。
安定した品質を持つ国産のにんにくを選びましょう。世界一の品質です。