市販のこんにゃくは、こんにゃく芋を粉状にして加工した食べ物です。
低カロリーで食物繊維が豊富、グルコマンナンを多く含んでいます。
こんにゃくの特徴、栄養成分、カロリー、旬(美味しい時期)、産地、こんにゃくの美味しい選び方・見分け方について紹介します。
特徴
- 学名:Amorphophallus konjac
- 分類:サトイモ科コンニャク属
- 原産地:インドシナ半島
- 英語:elephant’s foot / konnyaku /devil’s tongue
- 漢字表記:蒟蒻
こんにゃくの名前の由来は、中国から「蒟蒻」という名前で伝わったときに、「こにやく」と読んだと言われています。
当時日本では「古爾也久(こにやく)」や「古迩夜久(こにやく)」と表記していました。
その後、音が変化し「こんにゃく」になったと言われています。
もう一つの説では、「蒟蒻」を「くにゃく」と読み、その音が変化したものとも言われています。
こんにゃくの原産地はインドシナ半島と言われていますが、詳しくはわかっていません。
日本には縄文時代に東南アジアから里芋と一緒に入ってきたという説と、6世紀の仏教伝来と一緒に中国から入ってきたという説があります。
鎌倉時代以降、仏教が大きく普及、仏教の料理である「精進料理」として広まりました。
江戸時代には、水戸藩がこんにゃくを粉にする方法を考案し、こんにゃくだけの料理本が発行されるなど、人気の食材となっています。
江戸時代、こんにゃくは水戸藩の専売品でした。
栄養成分
栄養成分名称 | 100gあたりの栄養成分含有量 |
タンパク質 | 0.1g |
炭水化物 | 3.3g |
カリウム | 44mg |
カルシウム | 68mg |
マグネシウム | 5mg |
鉄分 | 0.6mg |
亜鉛 | 0.2mg |
マンガン | 0.05mg |
ビタミンB6 | 0.02mg |
食物繊維 | 3.0g |
食物繊維のグルコナンマンをたっぷりと含んでいます。
グルコナンマンは腸内で膨らみ、有害物質を排出してくれるので、便秘解消やがん予防に効果があると言われています。
また、血圧やコレステロールを下げる効果やカルシウムも豊富に含まれています。
カロリー
- 生こんにゃくいも:7kcal(100g)
- 製粉こんにゃく:5kcal(100g)
低カロリーの野菜であることから、「蒟蒻畑」など、ヘルシーな食べ物の代替としてよく使われています。
低カロリー食品の代表。
旬:美味しい時期
1年中こんにゃくは流通しています。
こんにゃく芋が、こんにゃくの原料となる大きさになるまでに3年かかり、病害虫や台風の被害にあいやすいので、一般の栽培は難しいです。
産地
- 群馬県
日本では群馬県だけで9割のこんにゃくを生産しています。
美味しいこんにゃくの選び方・見分け方
こんにゃくは加工品です。こんにゃく芋としてはほとんど販売していないので、選び方・見分け方はありません。
黒いこんにゃくは、生のいもを使っているのでこんにゃく芋の皮も入っていることから、黒色のこんにゃくになります。
白色のこんにゃくは、皮をむいて粉にした精粉を使用しています。
ただこんにゃくと言えば灰色のようなものが多いです。これは色のついたこんにゃくが好まれることから、白いこんにゃくに海藻の粉末を加えて色をつけています。
こんにゃくが入っている袋の裏側に内容量・成分が載っているので、それぞれ確認して買うかを決めて下さい。