若い状態で食べるのがさやいんげん、栄養たっぷりの緑黄色野菜、できるだけ食べていきたい野菜です。
さやいんげんの特徴、栄養成分、カロリー、旬(美味しい時期)、産地、美味しいさやいんげんの選び方・見分け方について順に紹介します。
特徴
- 学名:Phaseoulus vulgaris
- 分類:マメ科インゲンマメ属
- 原産地:メキシコ南部、中央アメリカ
- 和名:インゲンマメ(隠元豆)、サイトウ
- 別名:インゲンマメ、インゲン、サンドマメ
- 英語:string bean, green bean
- フランス語:haricot vert
さやいんげんは未熟な状態のインゲンマメをさやごと食べる野菜です。甘納豆に使われている「金時豆」が有名。
原産地は中央アメリカからメキシコです。若いさやを食べ始めたのはイタリア人で、そこからヨーロッパ中に広まりました。
日本には江戸時代に明(中国)からまぬかれた黄檗山万福寺の開祖・隠元禅師によってもたらされたことから、インゲンという名前がつけられたと言われています。
※諸説あり。隠元禅師が伝えたのはフジマメという説もあります。
その後明治初期から本格的に栽培され始めました。三度豆やササゲなどと呼ばれている地方もあります。
国連食糧農業機関「マメと派生産物」の定義によると、乾燥させずに袋のまま食べる「さやいんげん」などは豆類に含まず野菜(淡色野菜)に分類されます。
栄養成分
栄養成分名称 | 100gあたりの栄養成分含有量 |
たんぱく質 | 1.8g |
β-カロテン(ビタミンA) | 590μg |
ビタミンC | 8mg |
カリウム | 260mg |
カルシウム | 48mg |
マグネシウム | 23mg |
たんぱく質 | 1.8g |
葉酸 | 50μg |
食物繊維 | 3.0g |
β-カロテン、ビタミンCが多く、カリウム、ビタミンB群やカルシウムなども含まれる緑黄色野菜の中に分類される健康優良野菜です。
特に若いさやには美肌づくり効果や疲労回復、集中力アップが期待できるアスパラギン酸やリジンが含まれているので、疲労回復や美肌作りの効果も期待できます。
カロリー
- 23kcal(100gあたり)
旬:美味しい時期
年間を通して出回っていますが、6月~9月が美味しく夏が旬の野菜です。近在の産地のものが甘さもあり、価格も手ごろになります。
産地
1道5県で約50%を生産しています。
美味しいさやいんげんの選び方・見分け方
- さやの緑色が鮮やかで、全体的に細く、まっすぐのものが良品
- 先がピンとしているものは、張りもあり新鮮
- 皮が薄く、豆の形がはっきりと出ていないものを選ぶ
サヤの緑色が鮮やかで太くないものを選びます。全体が細めでまっすぐのものは生育のよかった良品です。
サヤごと食べるので、皮が薄く張りのあるものを選びましょう。特にさやの先がピンとしたものが新鮮です。
また、形が皮にでているものは育ち過ぎで味が落ちています。選ばないようにしてください。
黒ずみがあるものや、痛みのあるものは古くなっているので避けましょう。買ってからみつけたら、すぐ取り除いてください。