日本の野山に自生している山菜の一つがふき(フキ)。栄養面よりは香りや苦味を楽しむ野菜です。
ふきの特徴、栄養成分、カロリー、旬(美味しい時期)、産地、ふきの美味しい選び方・見分け方について紹介します。
特徴
- 学名:Petasites japonicus
- 分類:キク科フキ属
- 原産地:日本
- 英語:Japanese butterbur
数少ない日本原産の野菜の一つで、キク科の多年草、昔はよく日本全国の野山に自生していました。
日本には平安時代には栽培されていたという歴史のある野菜です。
一説には、冬に黄色の花(フキノウトウ)を咲かせることから、「冬黄(ふゆき)」がフキになったと言われています。
現在流通しているふきのほとんどは、「愛知早生ふき」で、今から190年ほど前から愛知県で作られています。
栄養よりも、独特の苦味が特徴。葉は打撲による湿布代わり、蛇に噛まれた時の手当に使われてきました。
栄養成分
栄養成分名称 | 100gあたりの栄養成分含有量 |
タンパク質 | 0.3g |
炭水化物 | 3.0g |
カリウム | 330mg |
カルシウム | 40mg |
リン | 18mg |
亜鉛 | 0.2mg |
マンガン | 0.36mg |
ビタミンB2 | 0.11mg |
葉酸 | 12μg |
食物繊維 | 1.3g |
ふきの95%が水分、他の山菜よりも栄養素が高くありません。
カリウムやカルシウムが多く含まれていますが、一度に食べる量が少ないので、効能を期待するほどではありません。
ほろ苦さや食感を楽しむ山菜の一つです。
カロリー
- 11kcal(100g)
旬:美味しい時期
旬は3月下旬から6月まで。5月後半の露地もの、6月には山菜の野フキが出回っています。
ビニールハウスものは1年中出回っています。
産地
- 愛知県
- 群馬県
- 大阪府
美味しいふきの選び方・見分け方
- 葉が生き生きしていて、全体がみずみずしいもの
- 茎の部分に、黄ばみや黒ずみがなく、緑色がきれいなものを選ぶ
- 太すぎるものは苦味がある
- まっすぐピンとしていて筋張っていないものを選ぶ
全体的にみずみずしいものを選びましょう。
茎の部分は黒ずみ(黒い点々)などがなく、きれいな緑色のものを選んで下さい。