昔から薬効成分や殺菌効果のある薬味として使われてきたネギ(ねぎ)は、関東では一般的に長ネギのことを言い、関西では青ねぎのことを言います。
ネギの特徴、栄養成分、カロリー、旬(美味しい時期)、産地、美味しいネギ(ねぎ)の選び方・見分け方について順に紹介します。
特徴
- 学名:allium fistulosum
- 分類:ユリ科ネギ属
- 原産地:中国西部、シベリア
- 英語:welsh onion
- フランス語:ciboule
- ドイツ語:Lauch
ネギは中国では紀元前から栽培され、日本には奈良時代に渡来したと言われています。
関東ではネギと言えば根深ねぎ(長ねぎ)のことをさします。関西では九条ねぎ(葉ねぎ・青ねぎ)のことをさします。
関東ではねぎの白い部分が好まれていたことで、土をかぶせて太陽が当たらないように栽培する根深ねぎが主流になりました。白い部分が多いほど良品とされています
関西では緑の葉の先端まで食べられる柔らかい葉ねぎが好まれていたから青ネギが主流になりました。葉ネギは緑黄色野菜に分類されます。
栄養成分
栄養成分名称 | 100gあたりの栄養成分含有量 |
水分 | 91.7g |
炭水化物 | 7.2g |
カリウム | 180mg |
カルシウム | 31mg(わけぎ59mg) |
リン | 26mg |
鉄分 | 0.2mg |
亜鉛 | 0.3mg |
マンガン | 0.10mg |
ビタミンB1 | 0.04mg |
ビタミンB2 | 0.04mg |
ビタミンB6 | 0.11mg |
ビタミンC | 11mg |
葉酸 | 56μg |
食物繊維 | 2.2g |
昔から薬用野菜として利用され、白い部分にはビタミンCが多く、緑黄色野菜に分類される緑の部分にはβ-カロテン、カルシウム、ビタミンK、などが豊富に含まれています。
また、香りの成分であるアリシンには、ビタミンB1の吸収を助け、血行促進や疲労回復、新陳代謝の働きを促進します。殺菌効果もあり、のどの痛みやせきを鎮める作用もあります。
水に溶けやすい性質なので、生で食べるとより効果が高くなっています。みじん切りなど細かく刻んで薬味としていただきましょう。
- わけぎ:カルシウムの含有量は野菜の中で9位
カロリー
- 28kcal(100gあたり)
旬:美味しい時期
年間出回りますが、根深ネギは秋から冬にかけて出荷量がピークを迎えます。特に12月ごろ美味しいです。
葉ネギは空きから春にかけて旬を迎えます。
産地
ネギは年中スーパーの野菜売り場で見かけます。その理由は春ねぎ、夏ねぎ、秋冬ねぎがあるからです。
産地によって採れる季節が異なりますが、茨城県や千葉県では年中栽培されています。
美味しいネギの選び方・見分け方
- 白い部分が多く、白色と緑色の境目がはっきりしているものを選ぶ
- 根から葉先まで鮮度があり、ピンと張っているものを選ぶ
- 肌に光沢があるものが良い
- 白い部分は巻きがしっかりしているものを選ぶ
- 重さがあり、触ると弾力があり、身がフカフカしていないものを選ぶ
- 切り口は綺麗で、みずみずしいものが良い
光沢があり、緑と白のコントラストが強いものがおすすめです。
全体的にピンと張っているものは鮮度があります。
手に持ってみて重みがあるもの、触って弾力があるものを選びましょう。
下の切り口はみずみずしく綺麗なものが良いでしょう。途中から曲がっていても特に問題ありません。