トマト

トマト 緑黄色野菜

野菜の中でも特に栄養価が高く、トマトにしかない栄養成分もあるので、サラダとして調味料としても大人気の野菜です。

 

トマトの特徴、栄養成分、カロリー、旬(美味しい時期)、産地、美味しいトマトの選び方・見分け方について順に紹介します。

 

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特徴

トマト

  • 学名:Lycopersicon
  • 分類:ナス科トマト属
  • 原産地:中南米
  • 英語:tomato
  • フランス語:tomate
  • ドイツ語:Tomate

中南米のアンデス山脈高地ペルーとエクアドルが原産と言われています。16世紀にヨーロッパに渡り、急速に世界に広がりました。

日本に入ったのは17世紀ごろ。食用になったのは明治以降で、本格的に栽培が始まったのは第2次世界大戦後になっていからになります。

「トマトが赤くなると医者が青くなる」ことわざがあります。これは「医者にかからなくて済むほどトマトは健康に良い」という意味。それだけ栄養たっぷりの野菜で毎日摂りたい野菜です。

トマトは野菜の中でも世界1位の消費量を誇ります。

その理由はサラダ以外に、トマトの風味から魚や肉の臭みを消しうまみを増やす効果(グルタミン酸)があるので、ケチャップやソースなどの調味料としても良く使われているからです。

 

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栄養成分

トマト

  • リコピン
  • ビタミンC:15mg
  • ビタミンA(β-カロテン):540μg
  • ビタミンB6:0.08mg
  • カリウム:210mg
  • ルチン
  • 葉酸:22μg
  • マグネシウム:9mg
  • 食物繊維:1.0g

トマトの赤い色はリコピンという成分から来ています。このリコピンはカロテンの一つで、有害な活性酸素の働きを抑える強い抗酸化作用があり、動脈硬化などを予防する効果が高いと言われています。

ビタミンCやビタミンAが特に多く、血圧を下げるカリウム、ルチン、脂肪代謝を助けるビタミンB6、果汁成分には脂肪増加を抑える効果がある「13-oxo-ODA」というリノール酸が含まれています。

また美肌効果のあるビタミンCも含まれています。

クエン酸などの働きで血糖値上昇も抑えてくれるので、血圧や血糖値を下げたい方や美肌効果やダイエットを続けたい方はトマトを毎日食べるようにしましょう。

 

カロリー

  • 19kcal(100gあたり)

 

旬:美味しい時期

夏野菜のイメージがありますが、高温多湿な気候に弱い野菜です。そのため美味しく食べられるのは、過ごしやすい春と秋になります。

夏では湿気が少ない地方、北海道産のトマトが美味しく食べられます。

1年中で回っています。露地栽培は6~8月、新技術で栽培されたトマトは2月~5月が旬です。

 

産地

熊本県産のトマトは1月~5月、北海道産のトマトは6月~8月、愛知県産のトマトは2月~4月が旬。

 

美味しいトマトの選び方・見分け方

トマト

  • ヘタの切り口がみじみずしい緑色をしているものを選ぶ
  • 全体的に丸く、固くしまっているものを選ぶ
  • ヘタが黒いものは出荷後に、人工的に完熟させたものになるので注意
  • 手に持ってみてしっかりとした重みがあるものを選ぶ
  • トマトの皮に張りがあるものを選ぶ

まずはヘタを見ます。みずみずしい緑色をしているもの、生き生きしているものを選びましょう。しおれているものは避けてください。

ヘタが黒色のものは人工的に熟させたものになるので、選ばないようにしましょう。周辺の赤い部分がひび割れしているものはあまり美味しくありません。

(上の写真はヘタがしおれていて、周辺にひび割れしているのがわかります。このようなトマトはやめておきましょう。)

 

トマト

丸みがあり赤くツヤがあるものを選びましょう。角ばったトマトは、中身が空洞の場合がああります。

手に取ってみて、グッと重みのあるもの、皮に張りのあるものを選びます。重いものは糖度が高い証拠になります。

 

トマトは気候に左右されやすいので、日照不足が続いている時期は、全体的に薄い赤色や黄緑がかった色をしています。

スーパーでは、一つだけだけが悪いトマトがあれば、その隣に並んでいるどのトマトも状態が悪いことが多いです。その場合は日照不足、気候不足が大きく関係しています。