キャベツ

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キャベツ(上から撮影) 淡色野菜

年中食べられる野菜の一つがキャベツです。

季節によって産地が異なり、葉と芯の両方とも食べられるのと、それぞれ栄養があるので欠かせない野菜です。

キャベツの特徴、栄養成分、カロリー、旬、産地、品種・種類、美味しいキャベツの選び方・見分け方について順に紹介します。

 

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特徴・データ

キャベツ(横から撮影)

  • 学名:Brassica oleracea
  • 分類:アブラナ科アブラナ属
  • 原産地:ヨーロッパ
  • 英語:cabbage
  • フランス語:chou
  • ドイツ語:Kraut

キャベツはヨーロッパ原産で、古くは古代ギリシャやローマ時代から食べられていた野菜の一つです。別名、甘藍(かんらん)とも言います。

長い歴史の中で現在のような丸い形になりました。日本には江戸時代に入り、明治時代になり家庭や畑で栽培されるようになっています。

キャベツには胃炎や潰瘍(かいよう)の回復に効果があるといわれているビタミンUが多く含まれています。

 

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栄養成分

キャベツ(横から撮影)

栄養成分名称 100gあたりの栄養成分含有量
炭水化物 5.2g
ナトリウム 5mg
カリウム 200mg
カルシウム 43mg
マグネシウム 14mg
リン 27mg
ビタミンA 50μg
ビタミンK 78μg
ナイアシン 0.2mg
葉酸 78μg
ビタミンC 41mg
食物繊維 1.8g

胃酸の分泌を抑え、粘膜の修復をするビタミンUはキャベツから発見された栄養成分です。

キャベジンとも言われている水溶性ビタミン、アミノ酸、カルシウムが豊富で、キャベツの緑の葉の部分にはカロテンが豊富です。

芯の周りはビタミンCが多く、薄切りしてから塩漬けすると浅漬けや、煮ると旨みがでるのでスープやお鍋の具として食べれます。

以上のことからキャベツを使った胃腸薬「キャベジン」が生まれています。

紫キャベツ

▲紫キャベツ。赤キャベツ(レッドキャベツ)とも言われている。色味はアントシアニンによるもの。

 

カロリー

キャベツ(上から撮影)

  • 23kcal(100gあたり)

 

旬:美味しい時期

 

産地

冬キャベツを半分に切った様子

 

キャベツの品種・種類

冬キャベツ、紫キャベツ、春キャベツ、黒キャベツ(カーボロネロ)

一般的にキャベツと言えば冬キャベツと春キャベツがありますが、それ以外にも品種もあります。例えば以下の通り。

  • 冬キャベツ(寒玉)
  • 春キャベツ(春玉)
  • 高原キャベツ
  • 紫キャベツ
  • 黒キャベツ(カーボロネロ)
  • プチベール
  • グリーンボール
  • サボイキャベツ
  • たけのこキャベツ(みさき甘藍、とんがりぼうし)
  • 芽キャベツ
  • ケール

各キャベツについてまとめてみました。

 

冬キャベツ(寒玉)

キャベツ(横から撮影)

夏に種をまいて秋に収穫されるのが冬キャベツ。一般的にキャベツと言えばこれを指します。

葉は何枚も重なっていて重みがあります。形は横長で平になっています。

生よりも煮込むと甘みが増します。別名「寒玉」とも呼ばれています。

 

春キャベツ(春玉)

春キャベツ

秋に種をまき春に収穫されるのが春キャベツ。

葉の巻き方が緩くて内側の葉まで黄緑色をしています。非常に柔らかい葉で生で食べるのに向いています。

別名「春玉」とも呼ばれています。

 

高原キャベツ

高原キャベツ

春に種まきをし夏から秋に収穫されるのが高原キャベツ。

主な産地は長野県野辺山や群馬県嬬恋(つまこい)などの冷涼地になっています。

 

紫キャベツ

紫キャベツの葉

紫キャベツは別名赤キャベツやレッドキャベツとも言われています。

葉の表面は紫色と濃い緑色をしていますが、内側は白色です。

鮮やかな紫色はアントシアニンによるもので、天然着色料の原料としても使われています。

紫キャベツを断面に切った様子

▲紫キャベツを断面に切った様子。紫色と白色のコントラストが鮮やかです。

 

カーボロネロ(黒キャベツ)

黒キャベツ(カーボロネロ)

黒キャベツは別名「カーボロネロ」とも呼ばれています。

ちりめん状で全く球体をしていない不結球型キャベツです。

風味も繊維も強いので、生では食べづらく、煮込み料理向きになっています。

 

プチベール

プチベール

プチベールは球体をしていない不結球型の芽キャベツです。

β-カロテン、ビタミンCが豊富で、栄養価の高さは芽キャベツ以上です。

 

グリーンボール

グリーンボール

グリーンボールはキャベツの中でもやや小ぶりでボールのような丸い形をしています。

葉質は柔らかくて色が濃く、内側の葉までが緑色をしているのが特徴です。

葉が柔らかいことから味が染みやすいこともあり生食や漬物に向いています。

 

サボイキャベツ

サボイキャベツ

フランスのサボイ地方で生まれた品種で、葉が細かなちりめん状にちぢれています。

煮込み向きで、日持ちも良いのが特徴です。

 

たけのこキャベツ(みさきキャベツ)

たけのこキャベツは、縦に長い長円すい形のとんがったキャベツです。別名「とんがりぼうし」、「みさき(甘藍)」とも言われています

小型種で頭が細いことからポインテッドタイプとも言われています。

葉が柔らかく生食向き。

 

芽キャベツ

芽キャベツ

葉の付け根にできる小さい球体で、たくさんの芽キャベツができます。

冬キャベツの4倍のビタミンCを含んでいる緑黄色野菜。

 

アフリカキャベツ

アフリカキャベツは別名「スクマイキ」と呼ばれ、スワヒリ語で「命の泉」という意味です。

栄養価が非常に高いスーパーキャベツです。

 

ケール

キャベツの元々の原種と言われているのがケールです。ビタミンCとβ-カロテンが豊富に含まれています。

日本では食べにくいことからそれほど流通していません。煮込み料理に使われています。

細かく粉砕した青汁の原料として使われています。

 

美味しいキャベツの選び方・見分け方

キャベツ(横から撮影)

冬キャベツの場合は、キャベツの葉がしっかりと巻かれていて、手に持って重みがあるものを選びましょう。

  1. まずは目で見て葉がしっかりまかれているものを探す
  2. その中からツヤがあるもの、色が鮮やかなものを選ぶ
  3. 最終的に、手に持って重みがある方を選ぶ

以上のような選び方になります。

春キャベツや夏秋キャベツはふんわりと内に巻いています。それほど重くはありませんが、同じ大きの場合は思い方を選びましょう。

冬キャベツは重たくて、巻きがしっかりしているものを選びましょう。

葉は鮮やかなグリーンで、ハリとツヤがあるものにしましょう。

一番外側の葉は特に厚みがあり、緑色が鮮やかなものを選びましょう。冬キャベツは霜にあたり部分的に紫色になっていることもあります。

カットされたキャベツの場合は、切り口がみずみずしく、割れたり変色したりしていないものを選ぶようにしてください。芯が高い方が栄養成分が詰まっていて美味しいです。