「冬至にかぼちゃを食べると病気にならない」ということが昔から言われてきたように、栄養価が全体的に高い野菜です。
毎日摂っていくようにしましょう。
かぼちゃの特徴、栄養成分、カロリー、旬(美味しい時期)、産地、美味しいかぼちゃの選び方・見分け方について順に紹介します。
特徴
- 学名:Cucurbita moschata
- 分類:ウリ科カボチャ科
- 原産地:中央アジア(日本カボチャ)、南アメリカ(西洋カボチャ)
- 英語:pumpkin
- フランス語:courge
- ドイツ語:Kurbis
かぼちゃを大きくわけると、日本かぼちゃ、西洋かぼちゃ、ペポかぼちゃ(ズッキーニなど)の3種類になります。
日本かぼちゃは16世紀に渡来した中央アジア原産のものです。ポルトガル人によりカンボジア経由でもちこまれ、それが名前の由来になっています。
西洋かぼちゃは南アメリカ原産で、日本には明治時代に栽培が始まりました。
栄養成分
- β-カロテン(ビタミンA):730μg
- カリウム:400mg
- ビタミンC:16mg
- ビタミンB1:0.07mg
- ビタミンB2
- ビタミンE:1.8mg
- カルシウム:20mg
- 鉄分:0.5mg
- 食物繊維:2.8g
栄養価と人気は西洋かぼちゃに軍配があがりますが、日本かぼちゃでも西洋かぼちゃでも栄養価の高さは野菜のなかでもトップクラスです。
β-カロテン、カリウム、ビタミンC、ビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンE、カルシウム、鉄分などが多く含まれています。なかでも豊富なのがカロテン。肌や粘膜、目などの柔らかい部分を丈夫にし、体に抵抗力をつけたり、免疫力をアップさせる効果があります。
冒頭にも書いたように「冬至にかぼちゃを食べると風邪をひかない」と言い伝えられてきました。これは多量に含まれるカロテン(ビタミンA)が風邪の侵入口であるのどや鼻の粘膜を保護し、再生する働きがあることに起因すると言われています。
ビタミンEの含有量も野菜の中ではトップクラス。ホルモン調整機能があり、肩こりや更年期障害の症状を改善するなど、血行がよくなります。
また、種には亜鉛が含まれていることからおつまみとして人気です。一般には種子やナッツ類は高カロリーですが、その中ではかぼちゃの種はカロリーが低めになっています。
カロリー
- 日本かぼちゃ:49kcal(100gあたり)
- 西洋かぼちゃ:91kcal(100gあたり)
どちらもカロリーは高く、特に西洋かぼちゃが高いのが特徴です。
旬:美味しい時期
特に6月~7月が国産の出荷ピークの時期になります。輸入ものもあり1年中出回っています。
輸入ものは11月~3月が旬。
産地
- 北海道
- 鹿児島県
- 茨城県
- 鹿児島県(冬)
北海道がかぼちゃ全体の50%以上を占めています。鹿児島県や茨城県でも生産されています。
冬は鹿児島県産の抑制栽培かぼちゃがよく出回りますが、それ以外は輸入が多くなります。冬からの輸入ものはニュージーランドが多いです。
美味しいなかぼちゃの選び方・見分け方
- ヘタが枯れて乾いていて、周りがくぼんでいるものが完熟している
- 皮にツヤがありかたく、重みがしっかりあるものを選ぶ
- カットされ中が見える場合は、種とワタがしっかりとつまっていて果肉の色が鮮やかなものを選ぶ
- 種がしっかりと太く膨らんでいるものは完熟した証拠
1個丸々買う場合は、まずはヘタを見ます。ヘタの茎が10円玉大でコルクのように枯れていて乾燥しているものが完熟しています。
特にヘタが縦に亀裂が入っているものは、とても生育した良品です。
皮の表面は凹凸がゴツゴツしていてものを選びましょう。滑らかで綺麗なかぼちゃは、収穫の早い未熟なものになります。
表面のツヤが消えて、爪が立たないほど皮がかたいものがを選びましょう。同じ大きさのものを持ち、ズシリと重いものが良品です。
カットされたものは、肉厚で種が大きく色鮮やかなもの、ワタがぎっしり詰まっているを選びましょう。完熟したものは種がしっかりと太く膨らんでいます。
食べごろになると果肉の色が赤みをおびた黄色に変わってきます。