独特の土臭さがある「つるむらさき」は、好き嫌いが出る野菜ですが、炒めると美味しく食べられます。
つるむらさきの特徴、栄養成分、カロリー、旬(美味しい時期)、産地、つるむらさきの美味しい選び方・見分け方について紹介します。
特徴
- 学名:Basella alba
- 分類:ツルムラサキ科ツルムラサキ属
- 原産地:熱帯アジア
- 漢字:蔓紫
- 別名:セイロンホウレンソウ
- 英語:red Malabar nightshade
- 中国語:落葵、藤菜
つるむらさきは熱帯アジア原産のつる性植物で、つる先の若葉と茎を食べます。
日本には昔から染料として使われてきましたが。野菜として食べられるようになったのは1970年代からになります。
英名は「セイロンホウレンソウ(インドのほうれん草)」ですが、ほうれん草とは別の品種になります。
ほうれん草はアカザ科ホウレンソウ属。栄養価はほうれん草以上です。
独特の土臭さがある、風味にクセがある「つるむらさき」は、茹でるよりは、炒めることで比較的うまく食べられます。
つるむらさきには葉と茎が緑色の青茎種と、茎が赤紫色の赤茎種があります(上の写真参照)。
栄養成分
栄養成分名称 | 100gあたりの栄養成分含有量 |
カリウム | 210mg |
カルシウム | 150mg |
マグネシウム | 67mg |
リン | 28mg |
鉄分 | 0.5mg |
マンガン | 0.29mg |
ビタミンA(β-カロテン) | 3000μg |
ビタミンK | 350μg |
ビタミンB2 | 0.07mg |
葉酸 | 78μg |
ビタミンC | 41mg |
食物繊維 | 2.2g |
つるむらさきは、カロテン、ビタミンC、ビタミンB2、カリウム、カルシウム、鉄分などが豊富に含まる栄養満点の夏野菜です。
β-カロテン(ビタミンA)の含有量は野菜の中で9位。
骨粗しょう症を予防するカルシウムがほうれん草の4倍、カロテンやビタミンCは約1.2倍含まれます。
ビタミンB群も多く含まれており、夏場は食欲が落ちる時期に最適です。
- β-カロテン(ビタミンA)の含有量は野菜の中で9位
- カルシウムの含有量は野菜の中で5位
カロリー
- 13kcal(100gあたり)
旬:美味しい時期
青菜が少ない真夏が旬になります。
産地
- 宮城県
- 福島県
- 山形県
- 埼玉県
暑さと湿気を好む野菜で、東北地方がよく取れます。
美味しいつるむらさきの選び方・見分け方
- 葉の色が濃く鮮やかで、肉厚でハリとツヤがあるものを選ぶ
- 茎の切り口がみずみずしく、変色したり、乾燥していないもの
葉は肉厚なもので、ハリとツヤがあるものの中から、緑色が濃いものが新鮮です。
茎の切り口を診て、変色していないみじみずしいものを選んで下さい。