お鍋で大活躍するのが春菊。冬の代表的な野菜で、栄養価が高く独特の香りを持っています。
春菊の特徴、栄養成分、カロリー、旬(美味しい時期)、産地、美味しい春菊の選び方・見分け方について順に紹介します。
特徴・データ
- 学名:Chrysanthemum coronarium
- 分類:キク科キク属
- 原産地:地中海沿岸
- 英語:Garland chrysanthemum
原産地は地中海沿岸で、春に黄色い花を咲かせることから「春菊」という名前が付けられました。関西ではキクナ(菊菜)と言うこともあります。
日本には室町時代に渡来したと言われており、その後江戸時代より栽培が始まっています。
栄養価の高い緑黄色野菜で、独特の香りがあります。この香りはα-ペネン、ペリルアルデヒドの成分からなり、胃もたれや食欲不振の方、咳を止めたい方におすすめの野菜で、消化促進の働きがあります。
生のままでも、お浸しでも食べられますが、ベーコンや豚肉を使ったごま油などを使うのがおすすめ。油脂分があるので香りが強いものとの相性が良いようです。
栄養成分
栄養成分名称 | 100gあたりの栄養成分含有量 |
炭水化物 | 3.9g |
ナトリウム | 73mg |
カリウム | 460mg |
カルシウム | 120mg |
リン | 44mg |
鉄分 | 1.7mg |
ビタミンA(β-カロテン) | 4500μg |
ビタミンK | 250μg |
ビタミンB1 | 0.10mg |
ビタミンB2 | 0.16mg |
ビタミンC | 19mg |
食物繊維 | 3.2g |
カロテンが特に多く、含有量はほうれん草以上です。抵抗力を付けて風邪などの感染症を防ぐ効果があります。
カルシウムは牛乳以上。ビタミンB2、C、E、鉄分なども豊富。ミネラル類は貧血、骨粗鬆症の予防にも効果があります。
- β-カロテン(ビタミンA)の含有量は野菜の中で5位
- ビタミンB2の含有量は野菜の中で7位
- カルシウムの含有量は野菜の中で6位
- 鉄分の含有量は野菜の中で6位
- 食物繊維の含有量は野菜の中で10位
カロリー
- 22kcal(100gあたり)
旬:美味しい時期
冬を代表する野菜の一つです。
産地
- 千葉県
- 大阪府
- 茨城県
関東なら千葉県や茨城県、関西なら大阪府が流通しています。
美味しい春菊(菊菜)の選び方・見分け方
- 葉の色が濃い緑色のものを選ぶ
- 葉がみずみずしいものを選ぶ
- 香りの強いものがより新鮮
- 茎の部分は切り口が新しいもの、太すぎないもの、柔らかいものを選ぶ
- 切り口がみずみずしいものを選ぶ
葉の色が濃く、みずみずしく、下の根元まで隙間なく生えているものを選びましょう。香りの強いものが新鮮です。
鮮度が落ちているものはしおれていたり、くたっとしています。
また、茎の部分は、細くて短めの方が柔らかいのでオススメ。茎が太いと固いので食べにくいです。
切り口の部分を見ると、みずみずしいかがわかるので、その春菊の新しさが分かりやすいと思います。